コラム・お土産キーホルダー展開催!!

私が平成18年にお土産キーホルダーのサイトを公開してからの新たな目標が、実物の展示会を開く事だった。

これには、前回のコラムでも紹介した「美似の日本展」という展示会が大きく影響している。紙面やパソコンからでは伝わってこない生の実物が放つ輝きと存在感。それを肌で感じられる展示会はより多くの感動を与えられるはず、と私は考えている。

そんな折、座間市立図書館にて展示会の機会を頂けることになった。今回の展示の条件は、縦約80センチ×横約180センチのショーケース2つと縦約1m×横約2mのパネル。期間は年明けから約2か月。展示場所は玄関口となり、施設利用者は1日あたり推定1000人弱。

たとえ興味が無かった方でも、ふと足をとめて見入ってしまう。そして、願わくは各々が旅に出て自分で買い集めてみようと思ってもらえるような展示会にしようと、この半年知恵を絞ってきた。

とくに、私が見てもらいたいのは次代を担う子供達だ。今の子供達は日本の本当の歴史を知らないし、これからもまだしばらくは敗戦国のレッテルゆえ教えられる体制にはならないだろう。だから、自分の足で日本各地をめぐり、先人達の残した遺産・文化や美しい自然を目にして、祖国を知り考える契機として欲しいと願っている。

展示準備は施設の休館日に行われたが、宿直明けでほとんど一睡もしていない状態で、体調的にはベストではない。
 昼過ぎに自宅に戻り準備を整え、少しだけと思い仮眠を取っていたら、担当者から「時間は大丈夫ですか」と心配の電話が掛かってきた。急いで車に資材を積み込み、一緒に行きたいとせがむ息子達を連れて図書館へ向かった。

玄関口にはすでにショーケースと展示パネルが用意してあり、担当者に挨拶して早速展示準備に取り掛かる。

眠気も吹き飛ぶくらい集中し、飾り付けること約2時間。ショーケースの天板はあとで職員が取り付けて移動してくれるという事なので、完全な展示状態ではないが、おおむね自分のイメージした通りの出来栄えである。

途中経過を見にきた職員達からも「すごいですね。」とお褒めの言葉を頂き、とりあえずは一安心。キーホルダーには何ら興味を示さず、本を読むのにも飽きて鬼ごっこを始めた子供達を見かねて、おやつまでもらってしまった。(その節は本当にありがとうございました。)

最後に、展示用パンフレットとチラシ、感想帳を取り付けて準備は終了。翌日の完全展示状況を楽しみにして会場をあとにした。
 翌日のお昼過ぎに様子を伺いに行くと、いきなり何人かの利用者が展示に見入っている。さりげなく私も隣に並び、キーホルダーを眺めていると、「昔よくあったよねえ。」「この饅頭のキーホルダー可愛い!」などという声が聞こえてきたり、パンフレットをじっくりと読み込んでいる年配の女性がいたりと、様々な反応を観察することができた。

その時点では、まだ感想帳に記入は無かったが、一週間後確認しに行ったところ、20人程の書き込みがあった。なるべく激励的なコメントをお願いします、と表紙に書いておいたおかげか、いたずら書き的なものはなく、それぞれ温かく励みになる感想ばかりであった。

また、今回の展示の試みで気付いた事がある。それは、立派なショーケースと照明があれば、個々では単なる安価な土産物であるキーホルダーも、コレクションとして陳列した場合、相当に見栄えがするということである。その点において、図書館の展示条件は予想以上のものであった。

当展示がお土産キーホルダーにとって今後どのような影響を及ぼすかは定かではない。もしかしたら現在の状況と何ら変わらないかもしれない。ただ、少しでも日本が元気になれるきっかけになってもらえれば幸いである。

 

平成24年1月17日

 

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