東京の皇居は、江戸時代末期まで徳川将軍が居城としていた江戸城跡にある。但し、皇居のうち天皇の住まいである御所は、吹上と呼ばれた江戸城の付随庭園部分に建てられている。旧西の丸と吹上庭園も道灌堀という堀で隔てられている。城郭としての江戸城は本丸、二の丸、三の丸および西の丸のことのみをいい、道灌堀の西側にある庭園部分は厳密には江戸城には含まないので、御所は江戸城跡に建っているわけではない。なお、江戸城の内濠はさらに外側にあり、吹上庭園を含めた全体を取り囲んでいる。また、宮殿は旧江戸城内である西の丸跡に建てられている。現在、皇居一帯は東京の中央部にありながら、緑豊かな地区で、濠の周りはランニングコースとして人気が高い。皇居は住所表示では東京都千代田区千代田1番にあたり、本籍として人気が高い住所になっている。また、国有財産としての皇居の価値は、2188億1000万円である(国会報告情報「平成15年度国有財産増減及び現在額総計算書」に基づく)。衛星パノラマ画像プログラムのグーグルアースにおいては世界のランドマークの一つとして登録されている。
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