上山温泉(かみのやまおんせん、Kaminoyama Hot Spring)は、山形県上山市(旧国出羽国、明治以降は羽前国)にある温泉。村山総合支庁管内に位置する。古くは同じ山形県の湯野浜温泉、福島県の東山温泉と共に「奥羽三楽郷」に数えられた。温泉街は湯町、新湯、十日町、河崎、高松、葉山、金瓶の7地区から構成されている。そのため、各地区をそれぞれ個々の温泉とみなし、しばし上山温泉郷とも表現される。温泉街では湯巡手形を発行している。温泉街には100円で入場できる7軒の共同浴場(湯町の湯、新湯・澤の湯、葉山共同浴場、二日町ふれあいの湯、中湯、下大湯、新丁・上の湯)が存在する。温泉街の存在する月岡神社では、毎年10月中旬に上山菊まつりが開催され、数多くの菊が展示される。開湯は長禄2年である。肥前出身の旅の僧侶・月秀が、温泉で傷を癒している鶴を発見したとされる。そのため、古くは「鶴脛の湯」の別名があった。江戸時代には当地に上山城および上山藩が置かれ、温泉地としてのみなず城下町としても繁栄した。近年は、山形新幹線の駅名に合わせて、ひらがなの表記「かみのやま温泉」が用いられることが多い
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