仙台城(せんだいじょう)は、現在の宮城県仙台市青葉区(陸奥国宮城郡)の青葉山にある平山城である。雅称は「青葉城」。「五城楼」との別名もある(→仙台参照)。慶長年間に伊達政宗が築造してから、廃藩置県・廃城令までの約270年に渡り、伊達氏代々の居城であり、仙台藩の政庁であった。国指定史跡。幾度となく、地震などによる損害を受けながらも修復を繰り返し、奥羽越列藩同盟盟主として戊辰戦争を経るも、一度も戦火を見ることなく要塞としての機能を終えて、その後は明治初期から大正にかけてその大半が失われた。
数少ない遺構であった大手門、隅櫓、巽門は国宝の指定を受けていたが、太平洋戦争の空襲による戦火に見舞われ焼失した。現在では、宮城県知事公舎正門の建築に転用された寅の門の部材が残るのみである。青葉山に位置する事から、青葉城(あおばじょう)という雅称を持ち、一般的に青葉城と呼ばれる事が多い。これは仙台城ができてから生まれた地名で、山と城のどちらが先に「青葉」の名を得たか不明である。青葉山は、仙台七崎の一つ「青葉ヶ崎」に由来する。
|