松島湾内には遊覧船が就航しており船上より島々を眺めることができる他、松島湾周囲の松島丘陵や島の高台には「松島四大観」(まつしましだいかん)と呼ばれる修景地点が散在している。江戸時代に舟山万年により命名された。
- 壮観:東松島市にある宮戸島の大高森からみる景色。松島湾の東端から西方向を眺める形となり、奥松島の島々の他、遠く船形連峰(奥羽山脈)が一望出来る。夕刻に真っ赤に染まった松島の風景写真として度々用いられる。
- 麗観:松島町の富山にある大仰寺よりみる景色。南方向に松島湾や奥松島を眺める。
- 幽観:松島町と利府町の境界部にある扇谷からみる景色。東南方向に塩竈湾を眺める。
- 偉観:七ヶ浜町の代ヶ崎の多聞山からみる景色。北方向に塩竈湾、さらに奥の松島湾、奥松島を眺める。
その他の展望台としては、桜の名所でもある「西行戻しの松」や、塩竈と松島海岸一帯が望める双観山がある。かつて松島湾を見晴らせる松島タワーがあったが、解体された。「四大観」に限らず松島では、高度経済成長以降の観光ブームの時に道路や駐車場、展望台等が整備されてやや荒廃が進んだところもあった。その反省から、近年は松島の風景を守る方が優先されるようになった。
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