盛岡市(もりおかし)は、岩手県の内陸部に位置する県庁所在地。平安時代、桓武天皇の命により志波城が置かれ、律令体制下となる。江戸時代に南部氏が「不来方城」(後の盛岡城)を設け、この城を中心に南部藩(後の盛岡藩)の城下町が整備される。これが今日の盛岡市の礎となった。東北新幹線や東北自動車道・八戸自動車道の開通以後、流通・交通の要衝となり、秋田新幹線の開通と東北新幹線の八戸延伸で北東北の主要都市圏同士を結ぶ結節点として拠点性が高まった。 1995年には、盛岡都市圏が秋田都市圏を抜いて北東北最大の都市圏となった。2000年国勢調査で、仙台都市圏(156万人)、郡山都市圏(54万人)に次ぎ、盛岡都市圏は山形都市圏と並ぶ約48万人の人口を擁し、東北地方第三の都市圏・経済圏を形成しているとされる(山形都市圏が仙台経済圏内にあるため)。南北に隣接する矢巾町や滝沢村がベッドタウンとして人口増加が見られる一方、盛岡市の人口は横ばい状態である。盛岡市は、2000年より特例市に指定されており、2008年4月1日に中核市へ移行した。
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