津軽海峡(つがるかいきょう)は、北海道と本州の間にある海峡である。日本海と太平洋とを結ぶ海峡であり、国内法によって特定海域と定義されている(よってこの海域は国際法的には公海となり、いわゆる国際海峡にはあたらない。即ち、国際的には国際海峡と呼ばれないが、国内的には国際海峡と呼称されるという、奇異な現象が起きている。その経緯については特定海域を参照)。東西は約130km、最大水深は約450m。軍事上の要衝でありチョークポイントのひとつに数えられる。
動植物の分布境界線の一つであるブラキストン線が津軽海峡に設定されている。最終氷期(約7万年〜1万年前)の海面低下は最大で約130mであり、最大水深でも70mほどである宗谷海峡は完全に陸続きになった。これに対し、最も浅い所で140mの水深がある津軽海峡は、中央に大河のような水路部が残ったために両岸の生物相が異なる結果となった。津軽海峡中央部の海底には峡谷のような地形が東西に伸びているが、これはこの時期に水路部を流れた潮流が海底を削ったためと考えられている。また津軽暖流が西から東へ流れている。 |