地図キーホルダーを求めて
(1)地図キーホルダーとは お土産キーホルダーの中でも、特に人気があるのがアートピア製いわゆるあのメーカーで知られるところの都道府県キーホルダーである。(正式名称は日本メタル地図ではないかとの説も根強い。)様々な模造品を生み出した元祖地図キーホルダーは、他メーカーの追随を許さず今なお絶大な人気を誇り、希少なものになるとオークションで一つ1万円を越すものも存在する。 他のメーカーと異なる最大の特徴は、北海道から鹿児島まで(沖縄県の存在は確認されていない)つなげると一つの日本地図ができあがるという点である。この点において、亜種キーホルダーでもつながるものもあるが、日本全国すべてそろった状態が確認されているのは、アートピア製だけである(逆に、亜種メーカーでも、47都道府県つながった状態で完成したならばそれはそれで価値があるのだろう)。
(2)いつからいつまで存在したのか これまた諸説あるが、沖縄県が発見されていないことから、少なくとも沖縄県がアメリカから日本へ復帰する1972年以前には存在したのではないかと推測される。(若いコレクターにはぴんと来ないかもしれないが、敗戦後から約30年の間、沖縄はアメリカの支配下にあり日本ではなかった。ちなみに、北方四島はロシアに奪われたまま今なお返還されていない) 私が所有しているものの中でも、一番古いもので30年前のものがあることから、やはり少なくとも30年以上の歴史があると思料される。 私が最後に自分の目で観光地の土産屋で売られているのを見たのは、1991年。その他、他サイトの情報などを総合すると、1990年代後半までは実際に店頭に並んでいたと思われる。現在でも一部店舗で、何種類か手に入れることができる(通信販売もしてくれる)。
(3)バージョンの存在(マイコレクションの中で確認できるもの) そして、アートピア製の地図キーホルダーにはいくつかのバージョンの存在が確認されている。 @新幹線の有無 例えば、岩手県や宮城県、福島県、栃木県の東北新幹線の有り無しバージョン。
A色の違い 最も一般的なのは銀色。その他、神奈川県の赤銅色、栃木県のいぶし銀。
Bフレームの有無 枠の中に地図がはまっているタイプ。鳥取県、山梨県、石川県、富山県など。相当にがっちりはまっており、取り出すことはほぼ不可能。集めてつなげるという楽しみが味わえないことから自然消滅? C裏面表示 長野県の県花は現在りんどうであるが、そばになっているものがある。 D一体型(縮尺違い) 東京都と神奈川県は、他の県と縮尺が異なるため単品では組み込めない(北海道も違うが、島の単品なので支障はないという点で意味合いが異なる)。地図に組み込めるのは、東京と神奈川がひとつに合体したタイプ。レア度きわめて高し。 また、九州と四国の一体型も確認されており、いずれも幻の逸品といわれている。 また、逆に単品が存在されていないものに大阪と京都などがある。
(3)幻の地図キーホルダー全国まとめ売りを求めて かつて、全国の土産(清水寺の二寧坂、名古屋テレビ塔などの土産屋)で確認されていた、いわゆるアートピア製の都道府県地図キーホルダーのまとめうり(什器に何個もばら売りされているという状態)であるが、現在は目撃情報は一切なし。私も、もしかしたらまだ店頭でまとめ売りしているところがあるのではないかと捜し求めたが、発見するに至らなかった。 小売店は売れない商品は問屋に返し、問屋はメーカーに返品するか廃棄処理する。在庫として残すと、資産として計算され、課税の対象となってしまう。しかし、返品先の飯島商工がない今、どこにお宝が眠っているのか? 可能性とすれば、開業中の土産屋の倉庫の相当奥の方、もしくは店じまいした土産屋を探すしかないかなという感じである。問屋の倉庫にも?現に、昨年中禅寺湖直近の土産屋で額縁入り日本メタル地図完成形が何セットか販売されていたという事実からもその可能性はまだまだ否定できない。
(4)アートピア製都道府県キーホルダー一覧 この表は、あくまで自分の経験から得た情報なので、疑問に思うところもあるでしょうが、参考ということで細かいところはあまり気にしないでください。 @レア度 AAA:ほとんどない AA:ごくまれに見る A:たまに見る B:まあまあ見る C:よく見る A値段 自分でオークションで出品したり、見たりした値段から。おおむねの目安です。Aはオークションの略です。*は自分で出品したもの。 B備考 入手方法などの参考情報です。
|
|