お土産キーホルダー製造業者の謎(1)
お土産キーホルダーファンの間で、長年謎とされてきた製造業者の情報が一部明らかになったので、ここで発表することにしました。自分でもいろいろと調べたのですがその本丸にたどり着くにはいたらず、その筋のリサーチ会社に依頼し判明したもの(もちろん有料でした!)と合わせたものを公開します。以下詳細。
(1)お土産キーホルダーの全盛期 1980年後半から1990年代にかけ、土産業界における絶対王者は文句なくキーホルダーであった。その後、2000年初頭に現れたいわゆるキャラクターもの(地方限定キティなど)にその座を明け渡すことになる。 お土産キーホルダー衰退の要因は諸処あるが、日本人の生活水準が上昇し、国内旅行から国外旅行への劇的な推移により、ほとんど実用性のないお土産キーホルダーはださくて格好悪いものの象徴として祭り上げられた。 それまでキーホルダーは安価でコンパクトなことから、標準的な日本人旅行者の懐事情にとって実に都合のよい土産であった。また、記念品好きの日本人の心を上手くつかんでいたのである。 しかし、バブル経済を機に海外旅行者が激増し、それに反比例して国内旅行は低迷し、次第に地名入りのキーホルダーは”いやげもの”などと呼ばれ活気のない国内事情を象徴する存在となった。バブル崩壊後、その傾向は加速し、旅行者も売り上げも衰退する負の二重連鎖は業者を圧迫し、現在は多くの業者が倒産・廃業・転居先不明に追い込まれるにいたった。 (2)キーホルダー研究会 当時、業界トップであった(株)長谷部の音頭により設立された団体であり、有力業者のほとんどが加盟した。このキーホルダー研究会の中でも、三大メーカーといわれたのが、(株)長谷部、(株)飯島商工そして桂記章(株)である。 長谷部はキーホルダー不況により、会社を譲渡。社名はそのままで他社が経営している。現在は別会社として再起中。 飯島商工は、地図キーホルダーマニアたちの間で”あのメーカー”と呼ばれる精度の高い地図キーホルダーの製造元である。後に社名を(株)アートピアと改め活動していたが、現在は倒産した後、所在地等まったくの不明である。 桂記章は、現在もそのままの社名で、ホームページも開設するなど、かつてのキーホルダーメーカーの中では最も良好な経営を維持している貴重な企業である。 そして、特筆すべきはこの3社の最終的な関係である。当時の土産業界は、物真似体質を強く持っており、売れ筋商品の類似商品がすぐに出で来るような業界であった。この過度の物真似体質が意匠をめぐるトラブルとなり、仁義なき裁判が勃発。先ずは、長谷部VS飯島商工。長谷部が勝ち、飯島商工は社名を変更し出直すが倒産。次に、長谷部VS桂記章。これまた長谷部の勝ち。このような争いが企業間に好影響を与えたとは考えにくいし、その後のキーホルダー研究会がどうなったのかさえ不明である。案外、この業者同士の足のひっぱりあいがキーホルダー衰退の一因であったのかもしれない。 (3)幻の地図キーホルダー全国まとめ売りを求めて かつて、全国の土産で確認されていた、いわゆる飯島商工製の都道府県地図キーホルダーのまとめうりであるが、現在は目撃情報は一切なし。ものによっては万単位の値段もつく、お土産キーホルダーの中では最も人気のある分野であるが、現在入手するのは非常に難しい。私も、もしかしたらまだ店頭でまとめ売りしているところがあるのではないかと捜し求めたが、発見するに至らなかった。 小売店は売れない商品は問屋に返し、問屋はメーカーに返品するか廃棄処理する。在庫として残すと、資産として計算され、課税の対象となってしまう。しかし、返品先の飯島商工がない今、どこにお宝が眠っているのか? 可能性とすれば、開業中の土産屋の倉庫の相当奥の方、もしくは店じまいした土産屋を探すしかないかなという感じである。問屋の倉庫にも?
次回はメーカーリストを一気に掲載! |
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