国府は、田方郡にあった。現在の三島市の三嶋大社の近くにあったらしいが、国府跡は発掘されていない。
仁治3年(1242年)以後に成立した東関紀行には、「伊豆の國府(こふ)に到りぬれば、三島の社の…」とある。[1]守護所は、国府に重なるか近隣にあったと推定されるが未詳。国分寺は、僧寺が三島市泉町12-31にあった。現在は日蓮宗の伊豆国分寺(蓮行寺。本尊:釈迦如来)という寺院が法燈を伝承する。尼寺は未詳で、三島市二日町の曹洞宗法華寺周辺の市ケ原廃寺、六ノ条廃寺などに比定される。法燈は、三島市東本町の曹洞宗三島山法華寺(本尊:阿弥陀如来)が受け継ぐ。
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