伊豆国(いずのくに)は、かつて日本の地方行政区分だった国の一つで、東海道に位置する。現在の静岡県の伊豆半島と、東京都の伊豆諸島にあたる。豆州(ずしゅう)と呼ぶこともある[1]。天武天皇9年(680年)7月に、駿河国から田方郡と賀茂郡の二郡を分割して設けられた。大宝元年(701年)から和銅3年(710年)までの間に、仲郡(後の那賀郡)が成立し三郡となった。律令法においては遠流の対象地となった。これは伊豆諸島が隠岐・佐渡と並んで辺境の島であると考えられ、伊豆半島はその入り口とされた事が背景にあると言われている。戦国時代には堀越公方の足利茶々丸を攻め滅ぼし、伊勢盛時(北条早雲)が伊豆の国主となる。江戸時代(文禄から元禄の間)に君沢郡が分けられ、四郡となった。
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