お土産キーホルダーでめぐる日本全国ぶらり旅

 

 

 

石川県

粟津温泉  

観光地度★★★★

お土産KH度★★

   粟津温泉(あわづおんせん)は、石川県小松市(旧国加賀国)にある温泉(硫酸塩泉)。開湯1300年(=1300年前に開湯)とされる歴史の古い湯で、北陸で遍く信仰された泰澄大師が白山権現のお告げによって発見されたと伝えられる。その後は保養、湯治向けの湯として長く知られ、木造旅館が建ち並ぶ風情ある湯の町情緒を醸し出していた。
  戦後高度経済成長期に阪神圏から団体旅行客が大量に押し寄せ、山代山中片山津は相次いでホテルチェーンの建設や既存旅館の増築によって次々と拡大した。粟津もその開発の波に呑まれるように、拡大路線を支持した。その煽りとして、従来の木造旅館は建て続けに取り壊され、近代的な鉄筋のホテルに建て替えられるなど、温泉街の風貌は一変した。
  だが、1980年代から団体客は減少し、バブル崩壊後からは経営が圧迫され、旅館数はほぼ半減して、行楽温泉として何とも中途半端な位置付けとなってしまった。その中で旅館「法師」は、開湯とほぼ同じ歴史を誇る(世界最古の宿泊施設として、ギネスブックにも載っている)だけあって、今も木造旅館の姿が残されており、なお健在な姿を見せている。他にも拡大路線を採らなかった中小旅館が存在する。今日では白山の自然や文化、歴史、伝承を重視したイベントに力を入れており、集客力アップを見込んでいる。「おっしょべ節」や「いで湯太鼓」などはその代表である。

 

  

 粟津温泉

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