こきりこは、日本の民謡『こきりこ節』(こきりこ踊)などを歌って踊る際に用いる民俗楽器である。こきりこ節は富山県五箇山地方のものが有名だが、ほかにも新潟県柏崎市女谷(おなだに)の綾子舞の演目にも見られる。 七寸五分 (約23cm)に切った竹を両手に一本ずつ指先でつまみ、回しながら打ち鳴らして踊り歌う。中世頃から使用された。五箇山のこきりこ節では「こきりこの竹は七寸五分じゃ」と明確に歌われている。こきりこ節の伴奏に用いられる民俗楽器には他に「ささら」がある。また、大道芸の一種である放下(ほうか)の特技としても知られる。
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