富山城(とやまじょう)は富山県富山市丸の内にあった城である。滝廉太郎の荒城の月の題材になった城の一つと言われている。「安住城」とも呼ばれた。現在、城跡は「富山城址公園」となっており、富山市民の憩いの場にもなっている。 天然の要害である神通川を北面の守りとした後ろ堅固の梯郭式平城である。四周を水濠と河川とで2重に囲まれた10万石級の大名としては大規模な構えの城であった。浮城の別名から、神通川の川面に浮かぶような様子であったことが伺い知れる。縄張りは、ほぼ方形の本丸の南面に二の丸を、東西に出丸を置き、本丸をそれら3つの郭で囲み、さらにそれを三の丸で凹状に囲む形のものであった。
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