葛西臨海水族園(かさいりんかいすいぞくえん)は、東京都が運営する水族館。1989年に開園した。建築家谷口吉生が設計した。園長は上田恭幸(2007年現在)。東京都建設局が所管していたが、指定管理者制度の導入に伴って、恩賜上野動物園、多摩動物公園、井の頭自然文化園とともに、2006年4月1日からは財団法人東京動物園協会に運営が引き継がれた。東京都江戸川区の葛西臨海公園内に位置し、公園内には葛西臨海鳥類園も併設されている。ドーナツ型の大型水槽を回遊するマグロ類を始め、47の水槽に約650種の生物が飼育されている。開園から現在に至るまで東日本で最も人気のある水族館で、開園初年度の年間入場者数355万人は、当時の日本記録(須磨海浜水族園の240万人:1987年)を大きく超えた。世界で初めてナーサリーフィッシュ(コモリウオ)の展示を成功している。また、展示生物たちは直接、飼育展示課調査係により現地採集されるものが多く、特に極地の水槽では珍しい生物が見られる。ただし、一般的な生物は業者からの購入に頼っている。
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