泉岳寺(せんがくじ)は、東京都港区高輪二丁目にある曹洞宗の寺院で江戸三箇寺の1つ。現在の住職は駒澤大学名誉教授の小坂機融。慶長17年(1612年)に徳川家康が外桜田に門庵宗関を招いて創建。寛永18年(1641年)寛永の大火で焼失したが、将軍家光の命で、毛利・浅野・朽木・丹羽・水谷・今川の6大名により、現在の高輪の地で再建された。浅野内匠頭と赤穂浪士が葬られていることで有名であり、現在も多くの参拝客が訪れる。また、毎年12月13日、12月14日には義士祭が催される。義士の討ち入り後、当時の住職が義士の所持品を売り払って収益を得たことに世間の批判が集まり、あわててこれらの品を買い戻しに走ったことがある[1]。境内には学寮があり、後に吉祥寺の旃檀林学寮、青松寺の獅子窟学寮と統合して駒澤大学に発展したほか、現在でも僧侶は境内の学寮で共同生活を行いながら大学に通学している。
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