那須温泉郷(なすおんせんきょう)は、栃木県那須郡(旧国下野国)にある那須岳(活火山)の周辺に点在する温泉の総称(温泉郷)で、俳人松尾芭蕉が殺生石を訪れた頃から塩原温泉郷と並んで那須地域の顔となっている温泉地である。
現在は温泉街の手前付近に皇室がご静養に訪れる那須御用邸があることで有名。
湯本温泉以外は小さな温泉で、広々とした那須岳斜面のあちこちに点在している。温泉郷で最も古い歴史を有するのは那須湯本温泉で、630年には既に温泉神社が創建されとされ、738年の正倉院文書にも『那須湯』という記述で登場している。江戸時代は『那須七湯』と呼ばれた。温泉郷と呼ばれるようになったのは、戦前の鉄道省が出版した『温泉案内』にて那須温泉郷と紹介されてからである。
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