お土産キーホルダーでめぐる日本全国ぶらり旅

福島県 

あぶくま洞  

観光地度★★★★

お土産KH度★★★

  あぶくま洞は1969年9月、現在の釜山採石場跡地から発見された。この地一帯は阿武隈高地と呼ばれる高原地帯であり、中央に位置する大滝根山の西側斜面には仙台平と呼ばれるカルスト台地が広がっている。したがって古くから石灰岩大理石の採掘が盛んな土地であった。あぶくま洞が発見されたのも石灰岩採掘中のことである。釜山採石場はあぶくま洞発見の年に操業を停止したが、その切羽である石灰岩露頭は現在の駐車場横などに残っている。当初発見されたあぶくま洞の入り口は現在の観光洞の出口付近に位置する。洞穴自体も深さ12mの縦穴と、北へ60m、南西方向へ15mの横穴から成る小規模なものであった。翌1970年3月に日本大学の探検隊が洞内を探索し、それまで終点とされていた北端部の風穴の先にあぶくま洞本洞を見出した。発見から4年後の1973年には見学用に洞内が整備され、一般に公開されるようになった。あぶくま洞の一般見学ルートの長さは600mほどである。入り口から150mほどの地点に「探検コース」(約120m)への分岐があり、このルートを含めると720mになる。一般には公開されていない経路を含めた洞内の総延長はおよそ3,000mで、今後の探索によってはさらに伸びる可能性がある。洞内には様々な形状の鍾乳石が発達している。石筍や石柱をはじめ、洞穴シールド(盾板状の平たい鍾乳石)や地下水の侵食痕も見られる。洞内の平均気温は14℃前後で、これは一年を通してあまり変動しない。外気に近い入り口付近では冬季に氷柱が見られるが、内部の水路や壁面は氷結しない。洞内には水路があり、平均水温は9.3℃、pH8.1の弱塩基性である。この水は本洞の最深部から湧き出しているもので、2001年に行われた調査により、大滝根山麓から浸透した地下水に由来する事が分かっている。

 

  

 あぶくま洞

 

  

 あぶくま洞

 

  

 あぶくま洞

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