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磐梯山の南西麓にあった慧日寺(現在の恵日寺)は北東に磐梯山、北に厩岳山、さらに磐梯山の北に吾妻山という山岳信仰の盛んな山を抱えており、その立地的な面から山岳信仰に大きな役割を果たしてきた。そもそも慧日寺の開基は大同元年(806年)に磐梯山が噴火した翌年のことであり、噴火と慧日寺開基との間に山岳信仰上の関連があるのではないかとする見方もある。吾妻山神社への参拝ルートは慧日寺門前町の本寺を始点としたいくつかのルートが開拓されている。八方台登山口からのコースは比高差もそれほどなく山頂まで2時間30分ほどで到着する手軽なコースのため、多くの登山者に利用されている。しかし、山頂を制覇することだけでなく山を登る過程をも楽しみたいという目的で考えると、ほかの登山口からの登山(コースにもよるが山頂まで約4時間前後)の方がさまざまな見所があり、さらに眺望も楽しめ、適しているかもしれない。山頂は石のガレ場で、それほど広くはない。しかし、360度の眺望はすばらしく、会津盆地や裏磐梯、猪苗代湖はもちろんのこと、天候に恵まれれば遠くは那須岳や会津駒ヶ岳、郡山市街地なども望むことができる。また、弘法清水付近は、売店小屋が2軒あり、さらに裏磐梯方面の眺望がいいこともあって、山頂への最後の休憩ポイントとして多くの人で賑わっている。なお、八方台からは猫魔ヶ岳を経由して雄国沼にも通じており、磐梯山→猫魔ヶ岳→雄国沼という縦走コースも楽しむことができる。
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