『八甲田山』(はっこうださん)は、新田次郎の小説『八甲田山死の彷徨』を原作とする映画。1977年公開。東宝・シナノ企画製作。高倉健(弘前第三十一連隊・徳島大尉(モデルは福島泰蔵大尉))、北大路欣也(青森歩兵第5連隊・神田大尉(モデルは神成文吉大尉))、三國連太郎(同・山田少佐(モデルは山口少佐))主演。映画撮影の際、実際に真冬の八甲田山の中でのロケを敢行し、日本映画史上類を見ない過酷なロケとして有名になった。実際に俳優数名が過酷なロケに耐えられず脱走したという話も残っている。北大路欣也のせりふ「天は我々を見放した」が当時の流行語になった。
あらすじ:友田少将(モデルは友安少将)は、冬期八甲田での雪中行軍の実施を五連隊と三十一隊に提案(実質的には命令)した。会議のあとに児島大佐(モデルは児玉大佐)と津村中佐(モデルは津川中佐)はどうせなら八甲田ですれ違う行軍計画にしようと同意する。そして出発前、弘前の徳島大尉の私邸で勉強会を終えた徳島と神田は、雪の八甲田での再会を誓い合うが・・・。 |