姫路城（兵庫県）

　連立式の天守閣が羽を広げた白鷺に例えられ、白鷺城の愛称で親しまれる。芸術も城郭建築も最高度まで達したといわれる、安土桃山文化の粋を凝らした城である。

　小判型の本品は、豪華壮麗な桃山時代を逆に落ち着いた雰囲気で描いている隠れた傑作。

東大寺（奈良県）

　天保15年（743年）、聖武天皇の発した詔により造営された総国分寺で、華厳宗の総本山。金堂に安置されている像高15ｍの盧舎那仏は、奈良の大仏として親しまれている。また、校倉造の正倉院には、シルクロードの工芸品など数多くの国宝が収蔵されていた。