お土産キーホルダーとは
広くは、観光地の土産屋などで売られているキーホルダー全般。その材質(プラスチック、木、金属など)や形状(プレート型、人形型、マスコットなど)に一切の制限はなく、ホルダー部(鍵などを保持するキーリングとメダル部分を連結するチェーン)が付いてさえいれば、最広義の意味でのお土産キーホルダーと言える。 ●観光地の地名またはその土地と認識できる表現もしくは表記が用いられていること(場所特定性) ●真鍮またはその他金属製であること(材質限定性) 上記2点が最低必要条件となっている。 ただし、この条件はたぶんに主観的なものであり、コレクターそれぞれにより価値観が異なるのは言うまでもない。 昭和の時代において、土産といえば観光ペナントかキーホルダーかという時期があった。観光地の土産屋、サービスエリア、ドライブインなどでは必ずといっていいほど専用コーナーが設けられ、老若男女を問わず人気のある定番の土産物であった。 ●デジタルカメラおよび携帯電話の普及(誰でも気軽に簡単に旅行の思い出を写真として保存できるようになったこと、そして携帯のアクセサリとしてキャラクター根付の価値が上がったこと) ●インターネットの発達(いつでもどこでも行きたい場所の情報を入手できるようになったこと) が原因ではないかと推測される。 平成22年9月30日改訂
1 お土産キーホルダーの定義 友の会で定義するお土産キーホルダーとは (1)真鍮製もしくはその他金属製 ただし塩ビ製のマスコット系などはその限りではない (2)地名が入っているまたはその土地と推測できる表記もしくは表現が用いられていること ただし地名部分がシールなど差し替え可能な場合は除く 2 お土産キーホルダーの入手法 やはり自分の足で実際にその地に赴き探し回るのが基本であり、この規則を厳守するコレクターは 多い。しかし、友の会では、この規則をより広義に解し、オークションやフリーマーケットでの中古品回 収をも正当な入手経路と認めるものである。日々不要物として廃棄されていくお土産キーホルダーは 、見過ごせないものであり、隠れた名キーホルダーを発掘するという意味からも重要な意義が見出せ るからである。具体的に言えば、自分で稼いだもの:その他の物=7:3くらいが理想値であろう。
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3 その他のお土産との比較
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キーホルダー |
提灯 |
ペナント |
地方限定 キャラクター |
通行手形 |
材質 |
金属 |
紙 |
布 |
塩ビ |
木 |
値段 |
400〜500円 |
800円 |
200〜500円 |
400円 |
400〜500円 |
流通度 |
減少傾向 |
根強い人気 |
店頭では発見難 |
現在の主流 |
安定した売り上げ |
長所 |
丈夫 変色しない コンパクト |
カラフル 種類が多い |
軽い 安い |
種類、数が多い 軽い コンパクト |
種類が多い 軽い |
短所 |
重い |
日光で変色する かさばる |
日光で変色する 入手しにくい |
熱に弱い |
変形する |
4 お土産キーホルダーの現況 残念ながらお土産キーホルダーは減少傾向にある。5,6年前には存在したキーホルダーコーナーが、久しぶりに行ってみると軒並み地方限定のキャラクター物に入れ替わっているなんて珍しいことではない。波に乗るキャラクター物はどんどん幅を利かせ、最初はキティちゃんと加トちゃんだけであったのが、今じゃ我も我もと目玉の親父、志村けん、どらえもん、キューピーなど二番煎じ的なキャラクター物が続々とリリースされている。かく言う私も、実はキティちゃんと加トちゃんを集めた時期があった。しかし、各地テナントショップで場所に関係なくまとめ売りされていたりするなど、とにかく売れればいいという商売根性が鼻についてくると同時に、やめた。そしてオークションで処分したのだが、皮肉なことに結構いい値段で売れた。これが勢いの違いかと改めてキャラクター旋風を思い知らされる結果となってしまった。そんな劣勢の中、提灯と通行手形は上手く住み分けできているが、性質上思い切りかぶってしまったお土産キーホルダーは苦しい立場に追いやられている。(だからといって地方限定物が嫌いなわけではない。ご当地キティの完全カタログは愛読書である。) 平成18年9月26日初版 |