野沢温泉(のざわおんせん)は、長野県下高井郡野沢温泉村(旧信濃国)にある温泉。約百万年前に噴火した古い火山である毛無山(標高1650m)の裾野に、数多くの旅館や宿泊施設がある。共同浴場大湯の周辺には大小の旅館やみやげ物屋が密集している。温泉街の道は狭く曲がりくねっており、また坂が多いのが特徴である。斜面の上手(東側)には日本有数のスキー場である野沢温泉スキー場が広がっており、その近辺にはスキー客用のペンションが多い。旅館街より南側はスキー客用の民宿街となっている。
野沢菜は野沢温泉の名物、蕪菜の一種で長く伸びた茎と葉を漬物にして食べる。温泉街の北にある曹洞宗健命寺の住職が京都遊学の際に大阪にある四天王寺から持ち帰った天王寺蕪の種が元祖と言われている。野沢菜の収穫期には、各家庭が交代で麻釜や共同浴場併設の洗濯湯を利用して、野沢菜を洗うことでも知られる。
|