立山(たてやま)は、富山県・飛騨山脈(北アルプス)にある山地。複数の山の総称であるため、別名立山連峰とも言う。日本三名山・日本百名山の一つ。また日本の古くからの山岳信仰の山として、日本三霊山の一つともされる。 立山は、古くから立山修験と呼ばれる山岳信仰の対象であった。開山者は飛鳥時代(文武天皇代)の越中国守・佐伯有若の息子有頼という少年と伝えられる。伝説によれば、有頼が父の白鷹で狩をしているときに鷹が逃げてしまい、それを追いかけているうちに熊が現れた。有頼が矢で熊を射ると、熊は血を流しながら逃げていった。血をたどって着いた室堂の洞穴で有頼が見たものは、矢を射立てられた阿弥陀如来であった。それを見た有頼は発心し、立山寺(現在の雄山神社前立社壇)を建立したと伝えられている。
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