『雪国』(ゆきぐに)は、川端康成の長編小説で代表作の一つ。主人公と土地の芸者・駒子、その許婚者(?)の妹・葉子の人間関係を描く。枕草子や和歌などの系譜にある日本的な美観を発現しているとされ、情景や心情の描写が特に高く評価されている。作品のストーリーはそのクライマックスに突然に終わるような印象であるが、作品の展開が美の頂点に達しその低下を予想させる直前を狙って話を終了させていると考えられている。『雪国』は「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。」、という書き出しで始まる。
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