北条 早雲 / 伊勢 盛時(ほうじょう そううん / いせ もりとき)は、室町時代中後期(戦国時代初期)の武将で、戦国大名となった後北条氏の祖である。伊勢 宗瑞(いせ
そうずい)とも呼ばれる。北条氏は、室町幕府の御家人・伊勢氏の一族である伊勢新九郎盛時(後の早雲庵宗瑞)が1476年の今川氏の内紛の際に甥の今川氏親を支援したことが関東圏に勢力を築くきっかけとなった。この功績により氏親に駿河国興国寺城を与えられて本拠とし、力を蓄えて1493年に足利茶々丸の堀越公方を滅ぼした。この後、積極的に伊豆国を侵略して所領とし、下克上を現実のものとした日本史上初の戦国大名とされる。1495年(近年では1501年説もある)に大森氏から小田原城を奪って本拠地を移し、1516年に三浦半島の新井城にて三浦氏の三浦義同を滅ぼして、相模国全域を征服した。宗瑞の子氏綱の時、名字を伊勢から北条に改め、北条氏を称した(遡って伊勢宗瑞を「北条早雲」と呼ぶのはこのため)。
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