金時山(きんときさん、きんときやま)は神奈川県・静岡県境にあり、箱根山の北部に位置する標高1,213mの山。富士箱根伊豆国立公園に指定されている。山の形から別名、猪鼻山(いのはなやま)や猪鼻岳(いのはなだけ)とも呼ばれる。金太郎伝説発祥の山である。箱根山の外輪山では最も高い山であるが、本当の外輪山ではなく古箱根火山の寄生火山であった(詳しくは箱根山#活動史を参照)。そのため外輪山の他の山とは異なった特徴的な山容をしている。山頂からの眺めが良く、箱根の登山コースの中では最も人気の高い山の一つで、天気が良ければ箱根の山々から富士山、丹沢山地、遠くは南アルプスや八ヶ岳まで望むことができる。かつてこの山は、山の形から猪鼻嶽(いのはなだけ)と呼ばれていたが、坂田公時(金太郎)がこの山で山姥に育てられたという伝説から、江戸時代の後期に金時山と呼ばれるようになった。
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