寄木細工(よせぎざいく)は、箱根や海外の土産物屋でよく見られる伝統工芸品である。200年程の歴史を持つ。縞(シマ)、市松、紗綾型(サヤガタ)、麻の葉、マス、矢羽根、青海波(セイカイハ)など日本の伝統文様を木で寄せた技法である。
毎年正月に開催される箱根駅伝では、往路優勝チームに寄木細工で作られたトロフィーが授与されることで知られている。
材料は日本各地にある、ホオ、ニガキ、サクラ、ミズキ、タモなどの雑木、倒木して土に埋まり数百年かかって掘り出された桂などの神代(ジンダイ)などを使用する。箱根山などにある樹木では植林されているのであまり適していない。材料選びは赤身が弱いものを小寄木(こよせぎ)、強いものを無垢にし、横挽きして手押し鉋で修正し、縦挽きして尺貫法で1分〜1分5厘、約3ミリ〜4ミリと厚さを決める。ねじれ、そりの強い材料は使えない。自動鉋盤で2.5〜3.65ミリというように木取りの仕上がりの寸法を決める。
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