東京都庁舎(とうきょうとちょうしゃ)とは、東京都の新宿副都心にある、東京都庁の本庁舎をいう。東京都新都庁舎、東京都本庁舎ともいう。1990年12月完成。1991年に丸の内の旧庁舎から移転し、都庁としての業務をスタートした。第一本庁舎、第二本庁舎、都議会議事堂の3棟からなり、東京都の行政の中枢機能を担っている。設計者は丹下健三で、建築設計競技により選ばれた。旧淀橋浄水場跡地の再開発により誕生した新宿西口の超高層ビル街区の中央から西南側に位置し、都庁舎は1、4、5号地の3ブロックを占めている。1号地には第二本庁舎、4号地には第一本庁舎、5号地には都議会議事堂と都民広場がある。また、第一本庁舎と第二本庁舎は、西側の新宿中央公園に面している。丹下健三の後期の代表作のひとつで、デザインとしてはポストモダンに属する。第一本庁舎は、一般にパリのノートルダム大聖堂の形態を引用しているといわれる。デザインについては批判もあるが、特徴のある形態のため、ランドマークとしての機能を果たしている。また、第二本庁舎は、同じ丹下の設計した新宿パークタワーと意匠的な共通点がみられる。構造的にはスーパーストラクチャー方式を採用しており、第一本庁舎、第二本庁舎とも、1棟につき8本のスーパー柱と10階ごとのスーパー梁で建物全体を支えている。スーパーストラクチャー方式は、同じ丹下の設計によるフジテレビジョン本社等でも用いられている。
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