上野駅(うえのえき)は、東北、信越方面へ向かう各路線の優等列車と新幹線が発着する、東京の「北の玄関口」である。東京と行き来する東北地方・北信越地方の人々にとって長らく東京の表玄関の役割を果たして来た。そのために文学や歌謡曲の分野で当駅を扱った有名な作品がいくつかある。石川啄木の『故郷の訛り懐かし停車場』で始まる短歌は有名である。また、井沢八郎が歌った『あゝ上野駅』の歌碑が広小路口にある。1999年に使用を停止した後に線路を撤去した18番線は、集団就職で「金の卵」ともてはやされた東北地方からの若者を乗せた上京列車の到着ホームの一つでもあった。
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