草津温泉(くさつおんせん)とは、群馬県吾妻郡草津町(旧国上野国)にある温泉のことである。正確には温泉のあるところが町になったというべきであろう。林羅山の日本三名泉に数えられる。江戸時代の温泉番付では当時の最高位である東大関にランクされ、名実ともに日本を代表する名泉の一つである。北西部には、草津白根山(白根山(2,160m、湯釜)・本白根山(2,171m)・逢の峰(2,110m))が聳えている(上信越高原国立公園)。基本的には酸性泉(酸性低張性高温泉)で、場所(源泉)によっては硫黄泉なども見受けられる。酸性が強くpHは2前後であるが、この強酸性のために下流の品木ダムには酸性中和施設がある。
効能は、皮膚病、神経痛、糖尿病ほか多種多様。効能が戯れ歌になったり、恋の病以外にはすべて効くと言われたりする。
源泉は、公的に管理している大源泉が6つ存在するほか、ホテル等が所有している小源泉も多数存在する。
量は自噴するほど極めて豊富であり、湯温も50〜90度前後と高い。
現在は、ラジエターなどを使い高い湯温を下げているが、昔は草津節という唄を唄いながら木の板で湯船をかき回し、気化熱の原理で湯温を下げるのが特徴的な「湯もみ」が行われていた(現在も、観光客向けに実演する施設があるほか、2カ所の共同湯で実際の湯治の一環として行われている)。
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