日光東照宮を訪ねると様々な建物に多様な動物を見ることができる。これらの動物は全て平和を象徴するものとして描かれている。「見ざる、言わざる、聞かざる」で有名な3匹の猿は実は神厩舎に造られた8枚の浮彫画面の1枚に過ぎない。これは、8枚で猿の一生が描かれており、ひいては人間の平和な一生の過ごし方を説いたものとなっている。なお、「見ざる、言わざる、聞かざる」は幼少期には悪事を見ない、言わない、聞かない方がいいという教えである。
三猿は、眠り猫に続いて日光の彫像の中では有名なものである。
奥社入口を護る「眠り猫」にしても実は家康を護るために寝ていると見せ掛け、いつでも飛びかかれる姿勢をしているともいわれているが、もう一つの教えとして(裏で雀が舞っていても)「猫も寝るほどの平和」を表しているのである。
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