寒風山(かんぷうざん)とは、秋田県男鹿市にある成層火山。標高355m。山頂部は滑落で二つに分かれていて、安山岩の採石が行われている。寒風山は1810年に噴火した、という江戸幕府に提出された文書が残っている。しかし、この文書には被害や噴火の詳細が全く書かれておらず、噴火の堆積物も見つからないため、農作物の被害を水増し申告するための布石として、江戸の久保田藩邸において創作し、江戸幕府に提出したものと考えられている。芝生に覆われた山肌と、近隣に障害物がないことから、パラグライダーが盛んに行われている。また山頂には展望台や八郎湖の資料館が設置されているなど、男鹿市を代表する観光地に位置づけられている。
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